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2018.11.08
部活

【ワークショップでかえる】高校生が次の世代に地場産業のバトンを手渡しする

<2017年 かえる組>

地場産業をテーマに自分たちに何ができるんだろう。
地域の大切な産業について、知る機会も考える機会もなかった生徒たちと、地場産業の魅力を伝えるワークショップを開発して、多くの世代の方に交流を通して伝えていく取り組みです。ちびっこたちが喜ぶ顔を思い浮かべながら企画から準備、実践までのおよそ2ヶ月間をまとめました。身近なようでちょっと見えにくい地域の仕事に触れて、生徒たちがどんなことを考えて、何ができたか、または何ができなくて助けてもらったか、そしてやった後どんな変化があったかなどの成長の記録です。

< 協力団体 > 富士吉田市富士山課・光織物・宮下織物・watanabe textile・山梨県富士工業技術センター

STEP0

はじまる

山梨県富士吉田市はネクタイや傘などの高級な織物を作り出している機織りの街。何度か工場に足を運んだり、職人さんの話を聞いたりする中で「すげえ」「かっこいい」という感情が高まっていきました。そんな対面で触れ合った多くの職人の方々に対して自分たちができることはなんだろう。そんな気持ちがはじまりでした。

STEP1

しる

実は、もう第1弾動画で地場産業を伝える取り組み()をしていたメンバーたちが取り組んでいるので、すでに多くの工程や産地としての歴史や厚み、職人さんたち声を知っていました。動画で知ってきたことをグループごとに再度共有して、誰に何を届けて、どんな人の何をかえたいか、棚卸しが始まりました。

STEP2

みつける

工場に生徒たちと一緒に足を運んだ時にみんなが見つけたのは、「みみ」。生地を織った際に出てくる両端の捨ててしまう部分。いわば産業廃棄物です。それを「かわいい」「きれい」と少しもらって帰ってみました。職人さんたちにはいらないもので、捨ててしまうのが当たり前。でも、高校生にとってはすごいかわいいくてキラキラしたもの。北海道の人は雪なんてもういいよって思うけど沖縄の人にはすごい貴重に感じる。そんな感じ方の違いから発想して何かできないか、持ち帰っていろいろ試してみました。

STEP3

さだめる

もちかえってきて、いろいろ遊んでみて、これは絶対かわいいって確信に。そして、取り組みのテーマをみんなで「自分たちの次の世代に、こんなかわいい綺麗なものを作っているんだって手渡しで伝えられるようなワークショップにする!!」に決定しました。次世代に次世代に地場産業を継承。織物のストーリーを次の世代に紡いでいくような取り組みにしていきたいと、わいわいと。

STEP4

たすけてもらう

テーマは考えた。届けたい人たちも決まった。こんな顔しながら、かわいいって言ってもらえたら最高じゃんっていうシーンもみんなで共有できた。じゃあ、それをどうやって??そこで、助けてもらうべく、生徒たちが織物のデザイナーの方や研究員の方に相談にGO。困ってることをまとめて、思いを伝えて、アイディアを請う。「自分たち何にもできないけど、やりたいんです!」的な無鉄砲さもありますが、織物の専門職の方々に何度も学校に足を運んでもらったり、アイディアを試作してきてもらったりして、一緒に考えてもらった面白ワークショップ。その名も「もふもふワークショップ」。

STEP5

ためす

もふもふワークショップの概要を説明します。ストロー3本と糸ともふもふのみみ。材料はそれだけ。ストロー3本の中に糸を通して、経糸にします。その中をもふもふのみみを織物と同じように緯糸として織りこんでいきます。それをしばらくくりかえすともふもふとしたブレスレットやキーホルダーが完成するというちびっこでも誰でもできるワークショップです。またやり方を教えてもらう動画を作ったり、説明書を作ったり協力してもらいながら、みんなで作り方を覚えていきました。

STEP6

そなえる

さて、届けたいちびっこたちの顔を思い浮かべながら怒涛の準備が始まりました。みみをもらいに奔走し、もらったみみをワークショップの1人1人の分量に切り分けてセットにして、会場レイアウトを考え、飾り付けを作り、2週間毎日みんなでかわるがわる準備をしていきました。もくもくと作業をするのが得意な生徒、単調な作業の中楽しみ方を見つけてはしゃぐ生徒、準備はあんまりやらないんだけど教えるとか子供対応神の生徒。それぞれがそれぞれの得意をいかして、自然と役割がわかれていきました。

STEP7

とどける

イベント本番当日。早朝から会場入りし、ブースを飾り付けし、ワークショップの準備を整えました。はじまってみると、きれめなくちびっこから大人まで多くの人がきてくれて、100名以上の方にワークショップを届けることができました。対応していく中で、もっと伝えたいこと、もっとこうした方がわかりやすいなど、それぞれに改良してシェアしながら取り組んでいきました。「準備してきた大変さも、もう全然良い。こんなにきて楽しんでもらえること、自分たちでできたって、すごい誇らしい。」それもこれも、生徒たちがたくさんの時間をかけて、当日の参加者を思い、取り組んできたことが実ったことなんだと思います。

STEP8

ふりかえる

最後に、イベント後、生徒たちと行った振り返りより一節をご紹介したいと思います。「本当に心からただ楽しかった。実際に織物や、織物に携わっている人に直接的にふれあえる貴重な体験ができた。色んな人と関わって心がぽかぽかになった。」「織物のきれいさ、可能性、人の暖かさ、マチの良さを感じることができた。それをもっと伝えていきたいと思った。」

STEP9

かえる

実は後日談があります。ふりかえるで感想を言っていた生徒が、有言実行で、もう一つ自分たちなりに企画をねって、織物をテーマに活動をしました。今度のテーマは「もうバリバリにかっこいいことを伝えたい。東京のおしゃれな20歳の女子大生でもいいなって思ってくれるようなことしたい!」。詳細はかえる社の記事(http://kaerusya-fuji.com/378/)をご参照いただけたらと思います。どんどんと自然と紡がれていく。ワクワクがとまりません。

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