地元に戻ってくる理由の一つに、「仲間」がよくあげられます。
幼馴染、学校、クラス、部活、いろんな場所で出会った心許せる仲間がいるから、地元に戻ってきたくなります。
かえる舎のスタッフ 渡辺紀子も、大学で県外に出て勉強し、「地元の仲間となにかをやりたい」と帰ってきた一人です。
共に頑張る仲間(同年代)が近くにいると、刺激されて元気が湧いてきます。仲間が近くにいることで、がんばれる日々があります。
今回の記事のテーマは”地元にかえる”
渡辺が地元にかえるきっかけとなった「仲間」の、川口智矢くん(真ん中)舟久保晴基くん(右)から、
家業・継業、就職、いろんな想いで、このまちに残った若者から帰ってきた話とかえる舎との関わりについてお聞きしました。
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川口智矢さん→ともや
舟久保晴基さん→はるき
かえる舎→かえる
かえる
みんないつもありがとう。みんなと一緒に地元で活動できて、本当にありがたい…今日は私から日頃の感謝を込めつつ、みんなといろいろ話したいと思います。録音始めるね。
ともや
重い・・・・(笑)
かえる
かえる舎が今年で、5年目になりまして、HPを一新しました!
はるき
おめでとうございます。
ともや
実は僕も5年目です。3月で、5年目かな。同級生です、嬉しい。
かえる
今日は、授業やかえる舎のいろんな活動でお世話になっているみんなから、地元に帰ってきたお話をたくさん聞けたらと思っています。
僕たち井の中の蛙。
かえる
智矢は地元帰ってきて、5年目。晴基は1年目だよね?実際地元帰ってきてどう?
ともや
地元で帰ってきて、ようやく慣れてきたかな。地元のいろんな活動の流れとかわかってきた。付き合い方とか、受け入れたくないものももちろんあるけどね。(笑)
はるき
社会人は、4年目だけど、地元残って働き出したのは、1年目かな。
実は、帰ってきてからはずっとコロナで・・・地元に帰って「よし働くぞー」と気合入れてみたものの、コロナで何も動けずで、最初からクライマックスって感じだね。
帰ってみてって言われると、「ハタオリ」が一番かな。
かえる
晴基は機織りに関するお仕事だしね。
はるき
そうそう。「地元もりあがっているじゃん」「すげー!」「想像以上じゃん」ってなったのを今でも覚えている。
高校時代から、商店街に出たり、自分で探検したりしてきたからまちを知っているつもりだった。でも、井の中の蛙だったってことだよね。一部の世界しか自分は知らなかったと思ったよ。
市役所も、ふるさと納税も、熱い。すごい富士吉田。日本の中でトップを争うレベルで、織物に関しては世界の有名規模のファッションショーなどでも使われているぐらい輝いているからね。ぜんぜん知らなかったよ。
かえる
ともやはどう?
ともや
もちろん、僕も新しい発見だらけですよ。まち中華から始まるけど。
発見よりかは、もともとあったことを自分がその良さに気づいたという感じかな。
家族でよく食べにきていて、当たり前だと思っていた昌苑が、他の人を連れていくと「うまっ」とみんな喜んでくれる。誇らしいものだと気づいたよ。
ともや
自分がみているものの価値というか、すごさをやっと実感してきてるね。
あと、晴基と同じようにまだまだ井の中の蛙。まだまだ、世の中も地域も面白いことだらけなんだって思う。
かえる
ふたりとも小さい頃の夢ってなんだったの?
ともや
僕は、幼稚園の時から、夢は大工ってかいてたと思う。
かえる
すごいね。その当時から意識なんてしてなかったな。
ちなみに私はガストのウエイトレスだった。
はるき
おれはプロ野球選手だったな。イチローがめちゃめちゃ好きだった。
うちらの小6って、2008年。ジャイアンツとマリーンズが強い時代だったのは覚えている。
ともや
ジャイアンツは今も一番強いからね。俺にはオレンジ色の血が流れているぜ…
はるき
おれだってヤクルトすきだから、機屋に入ったんだよ(笑)
東京音頭の小さい傘を作りたくて。あれを吉田ラインでつくるのが夢だね。
ともやかえる
めちゃめちゃいいね、それ。
このまちで暮らす理由=仲間
かえる
二人とかえる舎の渡辺は高校が同じで、もう10年の付き合いだね。すごい。
二人とも、高校時代から地元志望で・ここで暮らしていくんだみたいな思いはあった?
はるき
俺は、このまちを出ようと思ったことがなかった。市長になるというのが夢だったから。高校生の時は、レンジャー兼市長。やっぱり場所は富士吉田以外考えられなかったと思う。
ともや
俺は地域のこととか全然考えてなかったな。地元に住みたいもなかった気がする。何をしたいか=大工をするんだ。っていうところしかなかったかな。
あとは、帰って来れば、家族や親がいるって感じかな、親友もいるからね。
かえる
二人とも仲間がいるってのは大きいよね。
はるき
会いたい人が残っているのはあるよね。高校の進路決定時に、地域の外に出たい人がいなくて、残る人のが多いという印象もあるなあ。
ともや
特に親友がいるっていうのと、親がその当時体調悪かったとかいろんな条件が重なって地元に残ったっていうのはあるよね。
はるき
あと、俺は地元の有名なおじさんになりたいってずっと思ってる。消防とか、PTAとか、少年野球の監督さんの子供って、すごい声をかけてもらえるようなイメージがあって憧れているんだよね。
地域と暮らす、地域で暮らす
かえる
地元帰ってきてくれて、かえる舎と色々やってきたじゃん。学校の授業だったり、地域の若者向けイベントだったり、その中で、自分の中で印象に残っていることってある?
はるき
その授業で母校の明見中に行った時、「傘のオブジェのところですよね?知ってます!」と声かけてくれてさ、その帰り道から、休憩の時間になるとその子が「こんにちは!」って元気に挨拶してくれてさ、毎日ほっこりするんだよね。
さっきの話の、地域の「有名なおっちゃん」になれた気がするよ。
そういうのを通じて、地域に入ったというか、地域に認めてもらえた!感じがしたね。
かえる
それはめっちゃ嬉しいね。智矢はどう?
ともや
俺自身もいい影響受けているなっていつも思うよ。
俺ももうかえる舎であり、かえる組であると思ってる(小声)。
かえる
大きい声で!(笑) 自信持って!(笑)
ともや
俺もこの仲間だと思っているし、空気感が好きで、のりこも、かずまさんも、赤松さんも、みんな大好きなんだよね。
もし自分が高校の時にあったらどうなるのかな、って思うんだよね。
めちゃめちゃ高校生うらやましい。
ただ、実際にこうやって、影響を受けているのは、高校生じゃなくても、自分自身もだし、社会人になっても関わってもプラスになることばっかだなと思うよ。
ともや
あと、印象に残っているのは、かずまさんと話してて、センゲンボウの価値というか場所のすごさを感じるよ。俺たちの時はさ、他の高校の子とあうのに、図書館のテスト勉強の時とかしか会えなかったじゃん。今の高校生たちってセンゲンボウがそういう場所になれる。
地元同じで、フラットに会える場所があるってのはめちゃめちゃいいよね、嬉しいよ。
高校生のためのかえる舎だけど、おれもかえる組だ!って思ってます(2回目)
かえる
二人から見て、かえる舎はどんな団体だと思う?
はるき
人繋ぎの大秘宝!って感じかな。人を繋いでくれる、人脈を作ってくれるだと思う。
まちの勉強会とかも、知らない人と話せる機会がとてもありがたい。
この年齢になってくると、友達増えない。仕事関係で、会う人はいるけど、全く知らない人と会う機会って、本当に少ない。
はるき
街の人と知らない人と話すタイミングない。じゅんべさんも普通に生きてたら話さないと思う。(笑)そういう場があるだけで、知らない人と話すのは刺激になるしね。
ともや
同年代で、一緒にやっている仲間がいるってのもあるよね。
あと、かえる舎の空気感がすごい好き。
人間は否定から入ることが多いけど、かえる舎はすぐに肯定してくれる。
自分の持っているもの対して、「最高だよ」と、気づかせてくれる。
歳が上の人が、斜め上からを言っているのではなく、斜めの発想・斜め下からぐっと自信やモチベーションを持ち上げてくれるのはすごい団体だなって思う。
俺は、地元にいるからこそ、もちつもたれつつを大事にしたい。
俺に持っていないものもいっぱいあるし。自分にできないことは甘えたいし、できることは協力したい!こういうのは地元とか近くにいるからこそできる。かえる舎があってよかった。
かえる
うれしい…!かえる舎とこれからの何か一緒にやっていきたいこととかある?
ともや
俺はめちゃめちゃ「うどん」作りたい。
俺、うどんすごく好きで、めっちゃ食べるんだけど、作ったことなくて・・笑
なんなら今、高校時代にめんどくさいと思っていたピザ窯もう一回作りたいもん。笑
今だからこそやりたい。うどんづくり。
はるき
俺は、もっとからだ動かす系やりたいな。競技がしたい。
RESETっていう若者の働き方を考えるイベントに参加した時のイベントでみんなとテニスしたの、すごい面白かった。運動系やるとスッキリできるからね!
かえる
ふたりともこれからもよろしくね。
いつもありがとう!