かえる舎が活動当初からお世話になっている富士吉田市役所ふるさと納税推進室。
5年前から高校生が返礼品PRのお手伝いを行う事業を実施させていただいています。
山梨県でもトップを走る寄附金額の富士吉田市。その裏側には、地道に寄附者の目線に立った取り組みが多くあります。丁寧に地域の生産者さんと関係を築き、実績を積んできた担当者の方々の姿に、かえる舎も学ばせていただく日々です。
今回は、いつも熱い想いでかえる舎の背中を押し続けていただいている、富士吉田市ふるさと納税推進室長の萩原美奈枝さん(以下:美奈枝さん)と、5年間の連携事業をふりかえります。
萩原美奈枝さん→美奈枝さん
かえる舎→かえる
”地域の教科書”ふるさと納税との取り組み
かえる
美奈枝さんには個人的にずっとお世話になっていて。
でもかえる舎、ふるさと納税としての関わりのはじまりってどんな感じでしたっけ?
美奈枝さん
私がかえる舎の取り組みを最初に知ったのは、ドラゴンヒルズ商店会のポスター制作発表会の時なんだよね。全然関係無い部署だけど「行きたい!」と思って行って、そしたら高校生の発表聞いてて泣いちゃって、、、(笑)
地元で楽しそうに活動する高校生の姿に泣いちゃったんだよね、、(笑)
いきいきとしてる高校生、高校生に誇らしく話している大人の姿に感動してしまいました。でも感動というか、嬉しかったのかな。そして、私も一緒に何かやりたいと思ったんだよね。
かえる
美奈枝さんらしいというか、僕はその泣いてる姿見てないんですけど、想像はつきます。(笑) そんな美奈枝さんが熱くなってるタイミングで、かえる舎から連携のご相談をさせていただきましたね。
美奈枝さん
そうそう、かえる舎から高校生との取り組みで「地域を紹介するカード」みたいなものを作りたいから一緒に連携しませんか?という相談をもらったんだよね。そこが5年続いてる連携のはじまり。
かえる
もう5年目になるのか、、、。 本当にありがとうございます。「生産者さんを紹介するカード」という形で実際にカードを作らせていただくことになりましたが、いかがでしたか?
美奈枝さん
ふるさと納税は寄附いただいた方々にお礼の品として、返礼品という形で地域の産品をお送りしています。5年前当時の思いとして、寄附をいただいて、返礼品をお送りする、それだけでは終わらない取り組み、寄附者の方々との関係づくりをしたいと思っていました。もっと地域からの想いや街の魅力を届けたいというか。その時に、かえる舎からカードづくりの相談をもらって「まさに!」と思ったんだよね。
かえる
美奈枝さんがまだ熱々で良かった。
美奈枝さん
今でも熱いよ!そこから始まった事業が『返礼品の特徴や魅力、作ってる生産者さんの想いを形にしたポストカード制作』。富士北稜高校さんと連携させていただいて、高校生にはたくさんの生産者の方に取材していただきました。カード以外にも、2年目以降は動画制作やインタビュー記事制作、ツアーの企画などでPRのお手伝いをしてもらってますね。地域からの想いや街の魅力がちゃんと伝わる事業になっていて、嬉しいです!
かえる
改めていろいろやらせていただいているなぁ、、!
事業をご一緒していただく中で感じていることって何かありますか?
美奈枝さん
一番感じるのは、とてもバランスが良い事業になっているなぁと思うところかな。
高校生が事業を通して知らない地元のことを知ってくれて。
さらに、高校生に自分の仕事や商品のことを伝える大人たちも、普段気づけないやりがいとか、誇りみたいなことを感じていただいて。
もっと言えば、高校生が作るカードや動画などの成果物を通して、大人たちは恥ずかしさもきっとあるんだろうけど、凄く笑顔になっている印象があって。
もちろん、その取り組み自体が、ふるさと納税の返礼品PRに繋がっていて。
美奈枝さん
高校生のためにも、関わる大人のためにも、ふるさと納税のためにも、三方良しで影響し合っているなと思っていますよ。
かえる
たしかにバランス良い、、、。
美奈枝さん
数字とか形になっていない成果、意義みたいなことはそういうところで表れてきていると思うよ!
かえる
5年続けさせていただいている理由を知れた気がします(笑) 感謝しかないです。
美奈枝さん
これがさ、プロのデザイナーが作ったカードだったらたぶんこんなに続いてないかなと思うんだよね。毎年続いてるのって、関わる高校生が変わって、関わる生産者が変わることで、出来上がるものが違うから、毎年楽しみになるんだよね。楽しみにしている寄附者の方もいると思うよ。
かえる
仰るように、1つとして同じものって生まれないんです。同じものを作ろうと思っても作れないから、それがまたこの事業の面白いところの1つですよね。。
では、またちょっと話を戻させてもらって、美奈枝さんの中でこれまでの取り組みや関わりの中で、一番印象に残っていることって何かありますか?
美奈枝さん
一緒に事業をさせてもらうようになった1年目の成果発表会もまた感動した記憶があるなぁ。
2月に北稜高校さんが全校生徒で開催する生徒発表会ですね。1年間の授業活動の成果などをお披露目する場。
美奈枝さん
そうそう、北稜高校の生徒さんのいろんな取り組みを知ることができたんだけど、かえる舎が授業を受け持った生徒の発表で「何もない街じゃなくて、自分たちが知らないだけだった」という言葉を聞いて、また感動しちゃってね。
かえる
泣きに学校来てるところありますね。(笑)
美奈枝さん
毎年思いますが、こちらが意図していない発見や気づきが生徒の中にあるみたいです。
自分たちが高校生の時にはこういった機会って本当になかったから。そもそも、地元がどうのこうの思うことすらなかった。羨ましくも感じるよ。
かえる
たしかに、僕も地元のことをどうのって思うようになったの最近です。高校生の時から考えるきっかけがあるって、貴重だと思う、、、。
ではでは、最後になりますが、美奈枝さんってかえる舎をどういう団体だと思ってますか?
美奈枝さん
かえる舎をどう思っているか。一番最初に存在を知った時は「ん?」と思ったよ?かえる舎って何??何してる?みたいな。
かえる
よく言われます(笑) 僕らも初々しい時の話ですね。(笑)
美奈枝さん
でも今はもう、ふるさと納税でやってる事業でも、富士吉田市にとっても無くてはならない存在だよ。高校生ともそうだし、事業者さんともそうだし、うまーく橋渡しして、繋いでくれるから。ふるさと納税という地域にとってとても大事な事業が、かえる舎を通じて地元の若い世代に関わっていけてることがとっても大切なことだよね。
かえる
かえる舎って単独でいても意味を持たない団体なんです。仰るように、橋を渡す先、繋ぎたい先がないと成り立たなくて。
美奈枝さん
よその自治体ではそういった存在がなかなか無いから、富士吉田でやってることって、もっと評価されて良いと思うんだよね。ウチでやってることって本当すごいことだと思う。よその事例とか見ても、正直「ん?」と思うことたくさんあるよ。ウチの方がよっぽど良いことしてるって。
かえる
成果の見せ方、伝え方、はかえる舎としても力不足です、、、。
でも、やってる人にしか分からない楽しさ、やりがい、意義の共感みたいなのって、自分たちのものだけにしておきたい感もありますよね。(笑)
美奈枝さん
そうそう、それはすごく分かる!
でも、ふるさと納税は一番は寄附者の方々にきちんと届けることが大切だから、これからはもっとそこは力入れていきたいと思っているよ。高校生との取り組みをもっともっと知ってもらいたい。数字ばっかりじゃなくて、取り組み、想いを届けることが私たちの事業の根幹だからね。見失わないようにしないといけないよね。
かえる
5年目もよろしくお願いしします!!(笑)