舎長日記 020

生徒からダイバーシティやインクルージョンに配慮した活動の相談をもらった時は激推しのヴァージルを紹介します。ヴァージル・アブローはルイ・ヴィトン初の黒人デザイナー。彼が手がけたヴィトンの2019年パリ・メンズ・コレクションは、ダイバーシティー&インクルージョンそのものでした。誰もが1列目で見られるようにと作られた長いランウエイ。ランウエイを彩ったレインボーカラー。世界中でファッションを学ぶ学生と、衣装を制作したアトリエのスタッフを招待。黒人モデルからショーはスタート。7色の衣装を南極を除くすべての大陸のモデルが着用。細部まで人種も宗教も性別も超越したダイバーシティ&インクルージョンのメッセージで溢れていたました。
  
彼のブランドは「オフ-ホワイト」。つまり「生成り」。誰でも、自由にプリントでき、価値と意味を書き加えられるキャンバス。そんなファッションでインクルーシブに挑戦し続けたヴァージルは41歳という若さで急逝。でも、様々な分野で彼の意志は生き続けています。もちろん教育でも。